ノーギョギョ ギョギョ ギョギョー ラボラトリーズ

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令和2年度ノーギョ・ギョギョ・ギョギョーラボラトリーズがキックオフ

2020.08.17

神戸の若者に神戸の農漁業にもっと関わってほしい。
市役所の農政担当職員のそんな思いから始まった「にさんがろくプロジェクト」も9年目を迎えました。当時、神戸に農漁業があることを神戸市民ですらよく知らない、そんな状況が長く続いていた気がします。今もまだ不十分です。
お隣の淡路島をみると、タマネギ、レタス、ビワ、シラス、ハモ、など、農産物や海産物が豊富なイメージがあります。ところが、農林水産省の農業統計をみると、神戸市は兵庫県南あわじ市、和歌山県紀の川市、に次いで、第3位の農業規模なんですよね。また、漁業も淡路や明石と同じように、神戸も瀬戸内海に接していて、そこでは盛んに漁業が営まれています。それなのになぜ知ってもらえてないのか、、、悩みました。
理由はいくつかあると思いますが、大きな理由として小売店や飲食店で見かける頻度が圧倒的に少ないんですよね。淡路島の道の駅では、淡路島のタマネギを材料にした商品が溢れるんばかりに並んでいます。じゃあ、神戸でも同じような動きをつくるにはどうすればいいだろう。いわゆる農商工連携や6次産業化をすすめるには?
関西圏第3位の農業都市でありながら、神戸市は人口150万人の大都市です。市内自給率は、作物にもよりますが、主要作物でだいたい10%強です。なので、最初から広く食品企業や飲食店に活用をすすめても圧倒的に量が足りません。そこでビジネスから入るのではなく、大学生などの神戸の若者が地域に関わることから始めました。長い目でみると、若者が学生時代に神戸の農漁業や市内企業に関わることは、若者にとっても、農漁業者にとっても、企業にとってもプラスが多いはず。若者が、自分たちの目線で、神戸の農漁業や商工業を学び、新たなアイデアを提案し、それを具体化していく。「にさんがろくプロジェクト」は新たな商品開発等を目指しながらも、若者と地域との関係づくりから開始し、進んできました。

 

ただ、年数を重ねるにつれて課題も見えてきました。一つは、(これはありがたい限りなんですが)参加学生が増えすぎて、事務局の目が行き届かなくなってきたこと。もう一つは、学校ごとのグループやゼミ単位での学生参加がほとんどで、それぞれ専門性が異なっていたこと。せっかく人数が増えても、横のつながりや情報共有ができていなかったんですね、反省です。
そこで、昨年からプロジェクトの仕組みを少し変更しました。学生達には大学を越えて混合チームをつくってもらい、各チームの指導役として業種を超えて横連携をつくることができるクリエイターに加わってもらいました。プロジェクトにも「ノーギョ・ギョギョ・ギョギョーラボラトリーズ」とサブタイトルをつけました。
クリエイターの皆さんにはかなりのパワーを使っていただきますが、おかげで、学生同士のコミュニケーション、農漁業と異業種との連携、アイデアの具体化、色んな面で広がりが生まれ始めています。2020年2月に昨年の報告会を開催し、来年度はプロジェクトをさらにブラッシュアップして、若者の達成感や農漁業者や企業の参画意欲の向上にもつなげていこう!と士気を高めてきたところです。
そんな矢先に新型コロナ感染症の広がりです。全ての日常生活、経済活動を大きく変えてしまう事態になり、当プロジェクトも安易にすすめることはできなくなってしまいました。オンラインミーティングの多用、Withコロナ時代の新たな生活様式や価値観への配慮など、これまでになかったハードルも越えなければなりません。ただ、ますます人と人との関係が大切になるはずです。「この時代に地域に関われてよかった」と後年思ってもらえるプロジェクトにしていきたいですね。

 

前置きが長くなりました。

 

さて、去る8月6日に、令和2年度キックオフミーティングをオンラインで開催しました。今年度の参加学生は10校43名。4名のクリエイターには、「神戸産イチジクの活用と認知度向上」、「神戸産水産物の活用と認知度向上」、「Withコロナ時代における神戸の農漁業のあり方」、「農業を学ぶ場づくり」というテーマでチームを作ってもらいました。最初の顔合わせとなったこの日は、それぞれの自己紹介とチーム内コミュニケーションが中心。緊張しながらも積極的に発言する学生の皆さんは、予想以上に意欲的で、多種多様な考えを持っており、9月以降の本格的な活動が楽しみになってきました。今後のチーム活動の様子は学生自身がこのホームページにアップしてくれます。
皆様、どうぞ寛容な心で学生達の活動を応援してくださいませ。

 

トップ画像は、8月6日キックオフMTGの様子

 

下の写真は昨年の活動の様子(歩いて農家さんを取材する学生達)

 

(山田 隆大 / 神戸市経済観光局農水産課)