神戸の農漁業を、様々なクリエイターと惟る ノーギョギョ ギョギョ ギョギョー ラボラトリーズ

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みんなで作る、おいしい時間

2022.01.05

「…あと、食都神戸。」

担当する企画を決める際、Dグループ全員が手を挙げた「食材フェア」の企画。

満場一致。みんなで体験したことを、記事にすることになった。

 

そして本日、2021年最後の編集会議。

神戸の食材を使用した「Dチーム食材フェア」が開催される。

あたたかな陽ざしが降り注ぐ、昼下がりの旧グッゲンハイム邸。

ここが今日のキッチンスタジオだ。

 

 

机に本日の主役たちを並べる。

今宵の食卓を彩る食材たち、あれもこれも神戸産。

たまねぎ、にんじん、ブロッコリー。菊芋、芽キャベツ、オレンジ白菜。

神戸の食材と知っているものから、聞き慣れない名前の野菜まで。

 

食材の宝庫、神戸。

 

また知らない神戸の一面を発掘した。

野菜

 

先程まで水滴の音が響いていた台所に、笑い声が広がる。

暖かな空気が流れ込み、時間が動き出す。

 

トントントン、トントントン

 

テンポよく刻まれる心地よい包丁のリズムと、着火音を合図に軽やかに踊りだす火。

ここのステージに立てば、どんな食材でも魔法にかかる。

殻や皮を身にまとい、守られていたものが

するするとほどけ、ハーモニーを奏で始める。

食材だけでなく、空気や人も。

 

12人分のごはんを作る。

1000gのパスタを茹で、大きなお鍋で味付けをする。

気分は給食のおばちゃんだ。

 

 

映画「ルパン三世 カリオストロの城」に出てくる、ミートボールスパゲティに勝る迫力の、ゴロゴロ芽キャベツのスパゲッティ。

 

見た目は焼きそば、味は絶品。しらすと海苔のパスタ。

 

シャキシャキ食感がクセになる、菊芋のカレーきんぴらに、

 

今までのおからの概念が覆される、おからのサラダ。

 

しらすに海苔、チーズが優しさで包み込まれた卵焼き。

 

デザートは、みずみずしくて甘い大きなイチゴが入った、心ときめくいちご大福。

お料理

 

一口食べて思わず唸ってしまう、口の中に広がる美味しさ。

余韻を堪能した後に、もう一度箸が伸びる。

一度で止まらず二度、三度。

止まらない止まらない、驚くほど箸が止まらない。

悶絶料理のオンパレードだった。

 

味付けは「さしすせそ」基本的な調味料だ。

しかし、味を決めるのはそれだけではない。

誰と食べるか、どんな時を過ごしたかも味を決める重要なポイント。

 

今回の隠し味は、時間。

料理を通して食材と共に和えられたDチーム。

個性豊かなメンバーのコクがまた深くなった。

 

雑誌の発表まであと少し。

このメンバーで活動するのも残り3週間。

試行錯誤を重ねながら、担当ページのデザインや文章を練り上げている。

溢れる神戸の魅力にそれぞれがスパイスを効かせ、旨みを引き出しているところだ。

 

どんなハーモニーが奏でられているのか。

ページをめくってのお楽しみに。

 

 

(矢野百花/武庫川女子大学)

過去の活動について

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