今日も種はおよぐ
2021.12.21
12月13日の晴れた午後
種はおよぐ(https://tanewaoyogu.com)の取材へ向かう僕の表情は曇っていました。
初めて種はおよぐを知った時から取材に至るまでの間、クリエイターの方々から伺った話やWebサイトでのリサーチ結果をまとめてはいましたが
種はおよぐの解像度が一向に上がらないまま当日を迎えてしまったからです。
目的地のビルの前に集合時間より早めに到着した僕は
一緒に取材するメンバーと時間になるまで待ちながら頭の中でテーマを固めていました。
「わからないところが面白い」
そういえば種はおよぐをリサーチしている時、よくこの言葉に行きついていたような・・・
このテーマでいこう。わからなさを楽しもう。種はおよぐのハテナの奥を切り取ろう。
たくさんある質問をあえて絞り込み、中心のみにフォーカスを向けてみよう。
ビルのエレベーターに乗り込み、最後にもう一度頭の中を整理しながら目的の部屋へと向かいました。
さぁ取材開始だ。
取材は終始和やかなムードで、山内庸資さんと多々良直治さんのお話を軸にして進んでいきました。
種はおよぐのきっかけや農村部が抱える問題、心に残っている体験や努力
各プロジェクトを通して立てた目標など、たくさんの興味深いお話を聞かせて頂きました。
その場で思いついた質問を挟みつつさらに取材を進めていくと、
今まで調べていたそれぞれの点が線になり、形が少しずつわかるようになりました。
取材を通してひしひしと伝わってくる真剣な考え方は魅力的なものばかり。
その後少しお時間をいただき、鶴巻 耕介さん、服部 滋樹さん、岩本 順平さんにも取材させていただきました。
取材と冊子用の写真撮影を終え、エレベーターに乗り込む僕の表情は晴れていました。
初めて種はおよぐを知った時から取材に至るまでの間、クリエイターの方々から伺った話やWebサイトでのリサーチが
今日の取材で綺麗に繋がったからです。
ビルから出て駅へ向かう僕は
一緒に取材したメンバーと歩きながら頭の中でこの記事のタイトルを考えていました。
「今日も種はおよぐ」
自分たちの作る冊子が誰かに届くとき、
今日切り取った種はおよぐのハテナの奥にある面白さが少しでも伝われば。そう感じました。
(桒田颯汰/神戸電子専門学校)